ジョルジュ・ブラックGeorges BRAQUE1882-1963
青いテーブルクロス
- 1938
油彩・砂、カンヴァス
88.8×107.1cm
ブラックは、マティスらフォーヴィスムの画家たちとの交流の後、セザンヌの影響を受け、ピカソと共にキュビスムの探求へと進みました。第一次大戦後は、キュビスムを吸収し、画面に具象性と色彩を復活させました。これもその時期の作品です。
青いテーブルクロスの曲線にみられるように、卓上の静物を極めて装飾的に処理することで、緊密な室内空間が構成されています。また油絵具に砂を混ぜて画面にざらざらとした物質感を出し、より強い存在感を生み出しました。ブラックの洗練された色彩感覚と構成力が如何なく発揮された作品です。