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展覧会タイトル

前田青邨《紅白梅》(部分) © Y.MAEDA & JASPAR, Tokyo, 2023    C4366

歳時記とは、季節の年中行事や自然を記し、俳句の季語を解説、分類した書物のこと。古来より四季に親しんできた人々は、四季折々の自然の姿を掛軸、屏風、工芸に描きとめ、季節の装いとして室内を飾りました。「歳時記」と題した本展は、一年間に季節にあわせた全三回の展覧会を開催し、所蔵コレクションが見せる移ろいゆく季節の情景を、歳時記をめくるようにお楽しみいただきます。
第一回「歳時記 花ひらく春」では、新春から夏が近づく春の終わりまでを、日本画を中心とした作品約50点で紹介します。冬を越えた植物の芽吹き、さえずる小鳥、咲き誇る花々など、メナード美術館の春をどうぞご覧ください。

会期:2024年1月6日(土)~3月31日(日)
[一部展示替があります]   前期展示  1/6 - 2/18    後期展示  2/20 - 3/31

展示構成

新春

年の初めを意味する「新春」は、日本で明治時代初頭まで用いられていた旧暦が正月を春のはじめとしていたことに由来します。本展も新春や春を感じさせる工芸作品からはじまります。
新春を祝うかのように、金地を背景に大輪の梅が咲き誇る近藤悠三《梅染付金彩面取壺》や、穏やかな水流に桜の花びらが浮かぶ鈴木蔵《織部大皿「春」》、また新年の茶道の行事「初釜」を思わせる茶器として、鈴木五郎の陶茶碗3点も紹介します。

鈴木蔵
鈴木蔵《織部大皿「春」》1980

春めく

「春めく」とは、春の季語の一つで「(まだ冬だと思っているうちに)春らしくなること」。ここでは、画家と彫刻家が表現した春をご覧いただきます。春の明け方の空と富士を描き出した安田靫彦《春暁富士》や、画面いっぱいに紅白の梅が咲き乱れる前田青邨《紅白梅》。奥村土牛らの春の花々を描いた作品から、香月泰男、島田章三らが描く室内の春、舟越保武の彫刻まで、芸術家が切り取った春の情景が並びます。

安田靫彦
安田靫彦《春暁富士》1967
前田青邨《紅白梅》
前田青邨《紅白梅》1960
© Y.MAEDA & JASPAR, Tokyo, 2023    C4366

田渕俊夫の四季 -春-

田渕俊夫《春爛漫》
田渕俊夫《春爛漫》
2003  

日本の四季を色鮮やかに描いた日本画家・田渕俊夫。全三回の「所蔵企画展 歳時記」では、それぞれの会期の季節に合わせ、田渕の描く四季をコーナーとして特集します。
「歳時記 花ひらく春」では、12か月シリーズより1月~4月を展示します。《春爛漫》は4月を描いた作品で、田渕の作品に特徴的な緑色を使った空の下、満開の桜が佇みます。そのほか、墨一色でありながら梅、桃、桜が咲き誇る様が感じられる屏風作品《三華繚乱》(後期展示)など、田渕が描く春の景色が並びます。

花吹雪

古来、室内や床の間などに飾られ、季節を表してきた掛軸と屏風。春を主題とする作品を飾れば、室内には春の世界が広がります。ここでは、春の季語のひとつで、雪がふぶいているかのように花びらが舞い散る様を示す「花吹雪」をテーマとしつつ、掛軸、屏風、工芸に見る春を紹介します。屏風では、桜が大画面に咲き誇る中島千波《神代櫻》(前期展示)、掛軸からは、行燈に照らし出された夜桜が魅力的な葛飾応為《夜桜美人図》(後期展示)などの作品をご覧いただきます。

中島千波《神代櫻》
中島千波《神代櫻》1986 
前期展示
葛飾応為《夜桜美人図》
葛飾応為《夜桜美人図》
19世紀中頃  
後期展示  

メナード美術館 初公開コレクション

瀧下和之《七福神図 宝船。》

瀧下和之
《七福神図 宝船。》

制作年:2021年
形質:アクリル絵具、板
サイズ:72.7×145.5cm

宝船に、鯛と釣竿をもつ恵比寿、打ち出の小槌を振る大黒天など、にぎやかな様子の七福神。桃太郎などの日本の説話をテーマに制作を続けている瀧下和之の作品です。瀧下作品の特徴であるコミカルな表情は本作でも見られ、色彩はカラフルで均一な色面で、輪郭線は板に刻まれた溝によって表されました。

そのほかの初公開コレクション 河本五郎《色絵銀彩竜文飾瓶》1976頃
鈴木五郎《樂茶碗 弥七田》2017

辰年を飾る 今井龍満《Dragon》

今井龍満《Dragon》
今井龍満展で出品の《Dragon》2023 が再び登場!

動物をモティーフに作品を描く画家・今井龍満。当館では2023年、開館35周年記念 特別企画展「今井龍満-偶然を生きるものたち 1999 - 2023」を開催しました。ドラゴンは今井のモティーフの中で唯一の架空の生き物。辰年生まれであることから名付けられた龍満という名もあり、思い入れの深いモティーフだといいます。本作は、当館の展示室にあわせて描かれた作品です。全長5.5mとなる縦長の画面に描かれた龍には、ゆれる線とカラフルな色彩という今井作品の特徴が生きています。辰年の新春を飾るにふさわしい作品です。

特集展示 「小さな作品たち」

ピエール・ボナール《静物=りんごと水差し》
ピエール・ボナール 
《静物=りんごと水差し》
1931頃  

同時開催となる特集展示では、コレクションの中から選りすぐった「小さな作品たち」を紹介します。りんごと水差しを幅10cmに満たないカンヴァスに描いたボナール《静物=りんごと水差し》をはじめ、極小のカンヴァスに描かれた熊谷守一《海》など、芸術家たちの4号サイズ以下の作品が並びます。さらに高さ3~6cmほどのジャコメッティの彫刻《小像(男)、小像(女)》、工芸からは、大場松魚、松田権六らの(なつめ)12点も展示。小さな作品に宿る美を、お楽しみください。

初公開コレクション 村上華岳《山嶂図》1931
鈴木五郎《楽 柿香合》2021

西洋絵画名作選

 ゴッホ、ピカソ、ブラックなど、代表的な所蔵作品約15点を展示します。

※ 展示内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。

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