美術館についてOutline
豊かな自然と落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと美術作品を鑑賞できるメナード美術館。
日本メナード化粧品株式会社の創業者、野々川大介・美寿子夫妻が中心となり、20数年にわたり収集した美術作品を広くご覧いただくため、1987年10月、夫妻の出身地である愛知県小牧市に開館しました。
女性の美を通じて社会に貢献するとともに、心に豊かさややすらぎをもたらす文化活動の提案により、ひとりでも多くの方に美に触れる歓びを感じていただきたい―それが私たちの思いです。
開館以降も会長夫妻の考えを引き継ぎ、現社長夫妻を中心に、文化ある企業としてメナード・コレクションのさらなる充実を目指しています。現在、収蔵作品は1,600点を超えています。
美術ファンのみならず、初めて訪れる方々にも、日常を離れた心豊かなひとときをお楽しみいただければと願っています。
施設概要
けやきの大樹がシンボルの本館は、左右対称の平屋建てで、外壁に御影石を積み上げた重厚な作りとなっています。
美術館の入口には、日本画家・加山又造画伯の揮毫による石造りの館銘板が設置されており、石段からアプローチへ進む先には、浄化をもたらす噴水の音が街の喧騒を忘れさせ、芸術の世界へと導きます。
高い天井と大理石を用いた内壁で、自然光が差し込む心地よい空間を醸し出す展示室1をはじめ、5つの展示室が中庭を囲むように配置されています。それぞれ趣の異なる部屋で、リラックスして鑑賞いただけます。
敷地内には2009年に増設した別館アネックス・ホールがあります。資料閲覧や休憩場所としてご利用いただくほか、ミニコンサートやワークショップなど、ここでは美術体験を満喫していただけるイベントを随時実施しています。
癒しの空間
日本メナード化粧品株式会社が、メナード美術館での芸術鑑賞が生理的、心理的にストレスを低下させることを明らかにしました。
2001年11月3・4日「第14回 日本健康心理学会」(仙台)にて発表
存問の碑
エントランスに向かうアプローチ横には、開館を目前に控えた1987(昭和62)年夏に他界した野々川美寿子夫人の存問の碑が静かにたたずんでいます。
地元の詩人・柏木義雄氏の詩、洋画家・島田章三画伯の筆によるもので、碑には「働くことの意味と 美しいものへの憬れと織り交ぜて それが魂のふだん着になった」と、収集した美術品に一際愛情を注いだ美寿子夫人を偲ぶ言葉が刻まれています。