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展覧会タイトル

本展では、メナード美術館の日本画コレクションから俵屋宗達、葛飾応為といった近世美術を日本画の " むかし "、現代に活躍する田渕俊夫、松村公嗣らを日本画の " いま " に分類し、日本美術の今と昔について、「富士」「琳派」「人物」をキーワードに比較します。作家間、作品間での影響を感じさせる技法やモティーフ、新しく試みた表現などを取り上げ、作品にあらわれる今と昔に共通するもの、異なるものをご紹介します。またその間に位置する横山大観、安田靫彦、前田青邨といった近代の日本画もあわせて展示し、むかしの画題や技法を取り込みながら追求された個々の表現を、日本画約40点からたどります。

会期:2026年1月7日(水)-3月29日(日)
[一部展示替えがあります]
前期展示  1/7 - 2/15    後期展示  2/17 - 3/29

展示構成

富士

日本の象徴として親しまれる富士山。日本画でも、多くの作品で描かれてきました。富士詣が流行した江戸時代に制作された葛飾北斎《冨嶽三十六景・凱風快晴》から、大正、昭和と表現を変えて富士の画題に取り組んだ横山大観、現代では、田渕俊夫が飛行機の窓から見た富士を描いています。富士の雄大な姿は時代を経ても変わりませんが、富士を描く技法や表現は、時を経て多様に試みられました。画家の思いやこだわりを反映したさまざまな富士の姿を紹介します。

横山大観《霊峰不二山》
横山大観 
《霊峰不二山》
1933 
田渕俊夫《大地悠久・雲海富士》
田渕俊夫 
《大地悠久・雲海富士》
2004 

その他の出品作品

葛飾北斎《冨嶽三十六景・凱風快晴1831頃 前期展示
横山大観《海に因む十題・黒潮1940 後期展示
横山大観《不二霊峰》1944頃 前期展示
安田靫彦《富士秋霽》1972

琳派

江戸時代の俵屋宗達、本阿弥光悦に始まり、尾形光琳、酒井抱一らによって画風が継承され、発展した「琳派」。明治時代以降、日本画壇では琳派を再評価する動きが高まりを見せ、この流れにつづく現代の日本画にも、琳派のモティーフや技法は大きな影響を与えています。宗達、光琳、尾形乾山といった江戸時代の作品とともに、自らの造形に琳派の表現を取り込んだ前田青邨、福田平八郎、松村公嗣といった近現代の日本画までを展示し、さまざまに受け継がれゆく琳派の姿をご覧いただきます。

福田平八郎《竹に雀》
福田平八郎 
《竹に雀》
1966頃 
松村公嗣《うす春 秋彩 ゆき牡丹》
松村公嗣 
《うす春 秋彩 ゆき牡丹》
1984 

その他の出品作品

俵屋宗達《伊勢物語・墨田川図17世紀 前期展示
前田青邨《紅白梅1960
小林古径《栗蟷螂1941 前期展示
速水御舟《芙蓉1934 後期展示
尾形乾山《色絵椿文向付18世紀
伝・藤原公任《拾遺抄切》11世紀末~12世紀初め 後期展示

人物

歴史上の偉人や物語に登場する人物、市井で暮らす人々の姿は、日本美術の中にさまざまに描かれています。作中の人物の服装や髪形、ポーズからは、時代や舞台となる地域、身分や職業などを想像することができ、表情にモデルの個性が強くあらわれた作品もあります。ここでは、中世から近世にくりかえし画題となった和歌の名手を描く「三十六歌仙図」や、江戸時代に歌舞伎役者の似姿を描いた東洲斎写楽、近代以降、自らの理想を反映しながら美人画を描いた上村松園、橋本明治らの作品をとおして、人物というテーマの中で伝統として守られてきた様式美と、時代を経て試みられた自由な表現を紹介します。

東洲斎写楽《市川男女蔵の奴一平》
東洲斎写楽 
《市川男女蔵の奴一平》
1794 
前期展示
《藤原興風像(佐竹本三十六歌仙切)》
《藤原興風像(佐竹本三十六歌仙切)》
13世紀 
後期展示

 
橋本明治《銀扇》
橋本明治 
《銀扇》
1969 
 

その他の出品作品

尾形光琳《三十六歌仙図18世紀 前期展示
葛飾応為《夜桜美人図19世紀中頃 前期展示
伊東深水《春雪》1953~58頃 後期展示
鏑木清方《先代萩》1945~55頃 後期展示
安田靫彦《王昭君1959
片岡球子《面構十三人衆内・日蓮上人》1978

メナード美術館 初公開コレクション

田渕俊夫《朝陽》

田渕俊夫
《朝陽》

制作年:2013年
形質:紙本彩色
サイズ:116.7×90.9㎝

木々や草花、水といった身近な自然や、都市や田園など人の営みの感じられる風景を、写生をもとに得たしなやかな線と、日本画の絵具を巧みに用いた透き通るような色彩表現で描き出す田渕俊夫。
本作では、雲間から白く顔を出し、周囲を明るく照らす太陽と、朝焼けに染まり金色に輝く雲、夜の気配が感じられる紫色の空が描かれました。日の出という一瞬を切り取りながら、悠久の時を感じさせる情景となっています。

特集展示 春駒 -干支・午-

春の野に遊ぶ姿から、春の季語になっている馬。お正月を祝い、馬の頭のつくりものを持って家々をまわる「春駒」も新春の芸として知られています。今回の特集展示では、2026(令和8)年の干支にちなみ、メナード美術館のコレクションの中から馬をテーマとする作品を集めました。坂本繁二郎や海老原喜之助のように、馬を好み、多くの作品でモティーフとした画家もいます。個性あふれる表現でとらえられた馬の姿を、絵画、彫刻、工芸を含む約20点の作品からお楽しみください。

坂本繁二郎《林間馬》
坂本繁二郎 
《林間馬》
1938 
鈴木五郎《呼継 馬》
鈴木五郎 
《呼継 馬》
2013 

その他の出品作品

吉田善彦《トルコ収穫図》1971
小磯良平《競馬場にて》1969
海老原喜之助《サーカス》1927
靉光《1934
島田章三《彫刻がある空間2012
マリノ・マリーニ《馬と騎手(街の守護神)1949

西洋絵画名作選

ゴッホ、モネなど、代表的な所蔵作品約15点を展示します。

クロード・モネ《チャリング・クロス橋》
クロード・モネ 
《チャリング・クロス橋》
1899 

※ 展示内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。

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メナード美術館

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