中村彝NAKAMURA Tsune1887-1924
婦人像
- 1913頃(大正 2頃)
油彩、カンヴァス
80.4×116.7cm
この作品のモデルは新宿中村屋相馬夫妻の長女、俊子です。芸術家の支援をしていた夫妻の援助のもと、敷地内のアトリエに住むようになった中村彝は、1913(大正2)年から翌年にかけて俊子の肖像を集中して描きました。
モデルとしてだけではなく、彝と互いに想いあうようになった俊子ですが、当時はまだ女学生。胸を
少女の瑞々しい美しさを生命感豊かに描き出す表現には、画家が傾倒した印象派の巨匠ルノワールの影響がみられます。