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美術作品は、所蔵家や美術館のもとで時をかけて大切に受け継がれていきます。
メナード美術館のコレクションも、メナード化粧品の創業(1959年)まもなくから始まったものです。
1987年秋の開館以来、現在も新しい作品を迎えながら、さまざまな美術作品を皆さまにお楽しみいただく場として活動を続けています。
本展は当館のコレクションから、西洋絵画・彫刻、日本画、日本洋画、工芸の各ジャンルの代表的な作品およそ80点を選んで展観します。
今回コレクションとして初公開するマグリット《地平線》の不可思議な魅力や、ヴァン・ドンゲン《二人の裸婦と風船》にみられるおおらかな女性美など、永遠に語り継がれるであろう美の世界に
しばし浸りながら、ひとときをお過ごしください。
✽ 会期中一部展示替えあり
✽ 出品作品は都合により変更の生じる場合があります。
メナード美術館 初公開コレクション
ルネ・マグリット
《地平線》
制作年:1938
形質:紙、グワッシュ サイズ:48.9×36.7㎝
見慣れた「もの」や「風景」を、夢や神秘のミステリー感覚あふれる絵画へと置きかえ、見る者の五感を揺さぶるマグリットの作品。
誰もいない浜辺に立つ厚い板には、フロックコートと山高帽を身に着けた男性二人が描かれています。この服装はマグリットが自分の姿としてよく描いた格好。同じ服装をした二人は語り合いながら木のさらに内部へと入りこんでいくような不思議な感覚に…。画面全体は、グワッシュ特有の明るいブルーの海と空のおかげで清澄な印象です。
透明感のある色彩と不可思議な世界―マグリットらしさの詰まった作品です。
男たちは何を語る…?
キース・ヴァン・ドンゲン
《二人の裸婦と風船》
制作年:1905頃
形質:画布、油彩 サイズ:212.6×100.8㎝
オランダ生まれのヴァン・ドンゲンは、20歳の頃パリに魅せられ、パリ北部のモンマルトルに住みつきます。彼はそこで夜の街に生きる女たちを数多く描きました。
この作品のタテの長さは、所蔵作品の中でも最大サイズの2m超え!その画面いっぱいに描かれた裸婦の圧倒的な存在感はぜひ実物を見て体感していただければと思います。
裸婦の上部に描かれているのは風船ですが、これは、当時のモンマルトルのキャバレーで娯楽として使われていたものでしょう。
力強い描写と明るい色でまとめられた本作は、画家の初期フォーヴ時代の特徴をよく示しています。
見ごたえある大きな作品!!
2013年実施 メナコレ投票結果発表!
一年を通し、メナード美術館の顔ともいえるような代表的なコレクションを各部門に分けて、
約300作品を展示いたしました。そこで鑑賞者の皆さまに、メナード美術館コレクション「メナ・コレ」
から、1番印象深く心に残った作品に投票していただきました。
投票者の一言コメントとともにベスト10を発表いたします!