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空を表す言葉、SNSに投稿される空の写真…。
この数に、いかに私たちが空に魅了されてきたかがわかります。
いつも当たり前のようにある空ですが、それはまた、二度とは同じ姿を見せてくれないものでもあります。そんな空だからこそ、画家たちは、くりかえし描いたのではないでしょうか。感じた空気をそのままにカンヴァスにとどめようとした画家もいれば、理想の空を表現しようとした画家もいます。
空は雄弁に時や場所を語り、ときに幻想世界に私たちを誘うのです。
本展は、そんな画家たちの描いた空に注目し、大きく4つのテーマからご覧いただく展覧会です。
画家たちが描いた空を手掛かりに、空の名前や土地々々の空の特徴、画家の制作の秘密に迫ります。
美術館を出たら、あなたの空の見え方も違ってくるかもしれません。
まずは、あなたのお気に入りの空は、今日見た空は、あの日見た空は、いったい誰が描いた色をしているのか、展示室で探してみてください。
※1/15、2/12に一部展示替えを行います
展示構成 作品をクリックすると空の部分の拡大画像がご覧いただけます
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メナード美術館 初公開コレクション
ニコラ・ド・スタール
《灯台(アンティーブ)》
制作年:1954
形質:油彩、カンヴァス
サイズ:60.0×81.0cm
1954年に南仏、アンティーブへ居を移したド・スタール。この時期、画家は自身を孤独に追い込みながら、表現の追求を行いました。南仏の空にしては、どこか物悲しさを感じさせるグレーの空は、画家の心情を映しているのかもしれません。
しかし、画家の関心は、確かにこの地の光にありました。「5時に陽が沈んでしまうので、海辺で陽が昇るのを待たないとならない」と手紙に綴ったド・スタール。本作は、そんな陽が昇る間際の薄明の空を描いたものでしょう。空が水面との境目から桃色に染まる様子を描きます。
※ 展示内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。