エミール・ノルデEmil NOLDE1867-1956
森の小道
- 1909
油彩、カンヴァス
89.5×69.0cm
ドイツの低湿地帯で育ったノルデは、生涯にわたり故郷の風景を深く愛し繰り返し描きました。どこまでも続く低地と雄大な空、そして森の風景は彼の作品にしばしば登場します。
ここでは、生い茂る木立の中にできた森の中の小道が真正面にとらえられています。タッチがはっきりと見える濃密な表現からは生き生きとした生命力が感じられ、地面の赤茶色や青色により木々の緑色が一層映えています。何の変哲もない森を美しく神秘的に描いたドイツ人画家らしい作品です。