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開館25周年記念の第5弾、メナード美術館コレクション名作展Ⅴでは近代日本洋画をご紹介します。

スタートを飾るのは藤島武二、岡田三郎助です。日本洋画の黎明期となった明治時代から活躍した二人は第1回文化勲章をともに受章するなど、画壇の中心的存在として洋画界を牽引しました。芸術家たちの個性が花開いた大正時代を代表する画家が「麗子像」で知られる岸田劉生です。写実に徹することで表面的な描写だけでは表せない深い精神性を追求しています。抽象絵画などの新しい表現が若い画家たちに大いなる刺激をもたらした昭和は、第二次大戦による波乱の時代でもありました。昭和の始まりとともに画家としての歩みを始めた小磯良平は、気品あふれる女性像といったモダンな感覚の作品を手がけ、戦後の洋画界をリードしました。 各時代を代表する巨匠たち33人の作品約70点により、近代日本洋画の軌跡をたどります。

本年は、開館25周年記念コレクション名作展Ⅰ~Ⅴを通して、穏やかなひとときをみなさまにご提供できる美術館をめざしてまいりました。これからもそんな「こころのオアシス」でありたいと願っています。

時代を代表する巨匠たち

近代日本洋画の基礎を築いた二人
藤島武二, 岡田三郎助

明治末から昭和戦前期にかけて活躍した二人は、近代日本洋画の出発期における中心的存在であった。後に続く画家たちを育てるなど、日本洋画の発展にも貢献している。豪放華麗な藤島武二、繊細優雅な岡田三郎助、それぞれの表現は対照的であり、しばしば「剛」と「柔」という言葉に例えられる。

藤島武二 《耕到天》
藤島武二 《耕到天》1938(昭和13)

身近な生命を愛した画壇の仙人
熊谷守一

97歳までの約70年間にわたる画業で、輪郭線による簡潔な形と明快な色彩による「熊谷様式」と呼ばれる作風を確立。画壇の仙人と称され、晩年の30年間、自宅からほとんど外に出ず、わずか15坪の庭の住人である小さな虫、鳥や猫、庭を彩る花などの身近な生命を見つめ多くの作品を生み出した。

病と闘いながら絵画への情熱を燃やした
中村つね

17歳で結核を患い37歳という若さで世を去った中村彝。早くから才能を開花させるも、常に病と闘いながらの制作であった。
若い芸術家たちを支援したことでも知られる新宿中村屋の創業者・相馬そうま愛蔵あいぞうの世話になっていた彝は、愛蔵の娘・俊子の肖像を多く描いた。女学生であった彼女を表した作品は、はつらつとした輝きや生命感にあふれている。

中村彝《少女習作》
中村彝《少女習作》1914(大正3)頃

一時代を築いた洋画界の双璧
安井曽太郎, 梅原龍三郎

生涯を通じての友人であった二人は、同年京都生まれ、同時に東京美術学校(現・東京藝術大学)教授となり文化勲章を受章するなど共通項が多い。
安井は、明快なコントラストで描く写実様式を確立、梅原は優れた色彩感覚と力強い筆致で豪快な画風を創り上げ、昭和に入り「安井・梅原時代」といわれる一時代を築いた。

安井曽太郎 《薔薇図》
安井曽太郎 《薔薇図》1934(昭和9)

愛娘を描き続けた早世の天才画家
岸田劉生

19歳で文展に入選するなど、早くからその才能をみせていた劉生は、肖像画や静物画、風景画に細密描写を用いた優れた作品を残している。愛娘・麗子はその成長とともに繰り返し描かれた。劉生の没した麗子16歳の年まで油彩画、水彩画、素描、墨絵など多種にわたる「麗子像」が制作され、画風の変遷を如実に物語るものとなっている。

岸田劉生 《笑ふ麗子》
岸田劉生 《笑ふ麗子》1922(大正11)

パリに憧れパリに散った生涯
佐伯祐三

日本の洋画家たちにとって憧れの都であったパリ。フォーヴィスム、キュビスムといった20世紀の芸術運動が日本で紹介されるようになった大正時代、パリに憧れを抱いた多くの画家たちが渡仏した。
鋭い線描と重厚な絵肌によるパリ風景を描いた佐伯祐三もその一人。1923年渡仏し3年後に帰国しているが、その帰国は画家の意に反したものだった。パリへの憧れが捨て去りがたい佐伯は、1927年再渡仏し、憑かれたようにパリ風景を描き続けたが、翌年に客死した。

佐伯祐三《街角の広告》
佐伯祐三《街角の広告》1927(昭和2)

優れた写実力とモダンな作風で群像表現を極めた
小磯良平

東京美術学校の藤島武二教室で学んだ小磯は、在学中より帝展で特選を受章するなど、その描写力に定評があり、女性像や群像表現に優れた力量を発揮した。その作風は、異国文化の香り高い神戸に生まれ育った小磯ならではの、西洋的な趣きを持つモダンなものである。戦後は、東京藝術大学を退官した安井、梅原の後任として教鞭を取り、自由な気風であった藤島教室の再来と言われる指導を行った。

坂本繁二郎, レオナ―ル・フジタ, 国吉康雄
三岸好太郎, 海老原喜之助, 高村光太郎 etc

*出品作品は都合により変更の生じる場合があります。

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メナード美術館

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