美しさにまごころこめて

日本メナード化粧品株式会社

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3カ月ほどの改修工事を終えて4/27にオープンいたしました!
このたびの工事はメンテナンスが中心で、建物のスペースはこれまでと変わりませんが、ご来館の皆様に気持ちよくお過ごしいただくとともに、美術作品にも適切な環境を保てるよう、これからもつとめてまいります。

さて、「所蔵企画展 花」では、当館コレクションから花を表した作品を選び、およそ65点をご紹介します。飾ったり育てたりすることで、人の暮らしを活き活きと輝かせてくれる花。装身具や調度品といった身近なものにも、花の模様がよく使われています。芸術家らにとって、美しい花々は格好の素材であり、多くの美術作品が生まれました。
本展では、咲き競う美しい花々に囲まれ、心なごむひとときを皆様にお届けいたします。

メナード美術館 初公開コレクション

モーリス・ド・ヴラマンク
《花瓶の花》

制作年:1905~06年頃 形質:画布、油彩
サイズ:47.0×38.5㎝

ゴッホ作品から激しい色使いや感情表現などを学んだヴラマンク。
1905年サロン・ドートンヌに出品する頃には自己の様式を確立していました。
この頃、風景画のほかに、本作のような静物画にも取り組んでいます。花束はヴラマンクが生涯を通じて取り組んだ主題の一つです。
花瓶に活けられ画面いっぱいの花。混じりけのない原色を幅広のタッチで重ねることで表されています。背景の白色が色とりどりの色彩に調和をもたらし、華やかで生命感あふれる画面に仕上げられました。
画商との契約が成立するなど実り多い時期に描かれた本作は、ヴラマンクのフォーヴ時代の特徴がよく表れています。

アンディ・ウォーホル
《花》

制作年:1964 形質:画布、合成樹脂絵具・シルクスクリーンインク
サイズ:35.6×35.6㎝

身近にあったキャンベル・スープ缶やドル紙幣をモチーフに、新しいポップアートの世界を築いたアンディ・ウォーホル。
それまで「死と惨劇」シリーズのような社会性に満ちたテーマで制作をしていたウォーホルは、1964年後半から「花」シリーズに着手します。別の写真家が撮った写真を正方形にトリミングし色をつけたこのシリーズは人気を博し、様々なサイズ、色で多数の「花」が作られました。
本作は赤色のみで仕上げられています。人工的な赤は花をシンボル化しデザイン性の高い画面を作っています。伝統的な花の主題が、ウォーホル独自のプロセスを経て新しいポップアート作品に生まれ変わりました。

日本の巨匠らが描いた「牡丹」づくしの一室より

村上華岳
《牡丹之図》

制作年:1937(昭和12) 形質:紙本墨画
サイズ:27.0×59.5㎝

村上華岳は、大正から昭和初期にかけて京都や芦屋、神戸を拠点とした日本画家です。
仏画や六甲の山々を描いた華岳は、牡丹もよく題材としました。大正中期の艶やかな彩色によるものから、次第に墨による表現へ移行し、晩年にいたり深遠な精神性を表す作品を描くようになりました。
この牡丹図は、喘息の悪化により51歳で急逝する前年の制作です。牡丹の花の色を想わせる赤味がかった紙に薄墨の階調だけで描かれた大輪の牡丹。そこには、東洋の花を代表する高い気品が感じられます。絶筆もまた牡丹でした。

「熊谷守一の庭」 コーナーより

熊谷守一
《千日草》

制作年:1963(昭和38) 形質:板、油彩
サイズ:33.2×23.9㎝

岐阜県付知に育った洋画家、熊谷守一が「熊谷様式」と呼ばれる独自の画風を確立し多作となったのは70代になってから。とくに戦後は東京池袋に程近い自宅から外出することがほとんどなかったため、身近なものを題材にしました。なかでも種々様々な草木が生い茂る自宅の庭は熊谷のお気に入りの場所であり、そこに咲く花や虫たちがよく描かれました。
この作品では千日草(千日紅)が「熊谷様式」で描かれています。黄緑色の色面で表した葉の上に、赤の丸い花がリズミカルに配されています。花に止まる小さな蝶にも画家の温かなまなざしが感じられます。

熊谷守一《千日草》

※ 出品作品は都合により変更の生じる場合があります

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