| メナード美術館に来て(静かで落ち着いた雰囲気の中で)芸術鑑賞をすることで生理的にも、心理的にも癒される。
※今回の実験は個々の芸術作品についての癒し効果がどうであるかを検証したものではありません。
・・作品には癒し系アート(例えば東山魁夷やマティスの絵画など)もあれば、そうでないものもあります。
また今回の結果はどの美術館にも当てはまるというものでもありません。
このような形で、美術館における癒し効果を測定したのは、国内では勿論初めてで、 海外でもほとんど例がありません。
※展覧会の内容にかかわらず、日頃よりアンケートで下記のような感想が目に付きます。
□全体の雰囲気が良い
□落ち着く
□ゆっくり見られる(適度な広さと作品点数)
□庭が(トイレが)きれい
□静か
□心がなごむ
□ゆったりとした空間
□作品に癒しあり
■ストレスによって変化する下記の指標の変化を見ることで、癒しを検証できると言われている。
①免疫系指標
分泌型イムノグロブリンA(s-lgA)
*皮膚や食道・胃壁などから出る免疫物質
長期的なストレス状態ではその分泌量が減少しているので、増えるとストレスが緩和したと言えるが、短期的にストレス状態になったときにもその量は増える。
②内分泌系指標 ストレスホルモン=コルチゾール
ストレス状態ではその分泌量が増加しているので、減るとストレスが緩和したと言える。
③神経系指標 心拍数、脈拍数
・・・今回のテストは唾液中のs-lgAとコルチゾールを測定した。
さらに心理指標である多面的感情尺度などについて質問紙に回答をしてもらった。
①免疫系指標 s-lgA
については、「パリの街に生きた女たち」展における調査で
→女性では鑑賞後有意に増加したが、全体としては有意な変化は見られなかった。
②内分泌系指標 ストレスホルモン=コルチゾールについては、どの展覧会でも男女・年齢を問わず有意に減少した。(=ストレスが緩和した)
心理指標である多面的感情尺度・・「抑うつ・不安」「倦怠」「敵意」「非活動的快」「活動的快」「集中」
「親和」のうち、否定的感情「抑うつ・不安」「倦怠」「敵意」について数値が下がった。(=ストレスが緩和した)
「現在の心理ストレス感」「現在の精神的負担」「現在の身体的負担」についても数値が下がった。
特に「現在の心理ストレス感」については、有意に低下した。(=ストレスが緩和した)
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