美しさにまごころこめて

日本メナード化粧品株式会社

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展覧会タイトル

1987年に開館したメナード美術館は、2017年10月に開館30周年を迎えます。それを記念し、期あわせて「30のテーマ」を設定、現在所蔵する1,500余点のコレクションからそれぞれのテーマに合った作品を選び出して展覧会を構成します。代表作品によってコレクションの特徴や美術館の活動を振り返りながら、メナード美術館の魅力を再発見していただけたらと思います。

30のテーマの前半(期:テーマ1~15)では、メナード美術館のコレクションのうち印象派、キュビスム、フォーヴィスムといった西洋の作品をはじめ、近現代美術の代表コレクションをご覧いただきます。
その中でも化粧品会社を母体とする当館において、必然的にコレクション形成の核のひとつとなってきたのが、美しい女性を描いた作品です。今回コレクションより初公開となるロセッティ《肖像》にも、画家の恋しい女性への想いがうかがえます。麗しい女性の姿、心躍るような色彩、形…。美しいと感じるものは、実に様々であり、内からにじみでるものなのでしょう。
15のテーマを通し美術館の30年の歩みを振り返るとともに、多様な美の形をご覧いただく機会となれば幸いです。

【一部展示替えあり】  ♢前期:10/1~11/12    ♦後期:11/14~12/24

1人の造形-西洋彫刻

オーギュスト・ロダン《バルザック像(最終習作)》
アントワーヌ・ブールデル《弓を引くヘラクレス》ほか

2島田章三とメナード美術館

島田章三《彫刻がある空間》

エドゥワール・マネ《黒い帽子のマルタン夫人》
エドゥワール・マネ《黒い帽子のマルタン夫人》1881

3美しい女たち-西洋絵画

女性像は画家たちにとって永遠のテーマの一つ。女性の美とともに歩んできたメナードにも欠かせないテーマです。19世紀後半の最新のモードに身を包んだマネのパリジェンヌやピカソの最初の妻となったオルガなど、画家たちが追い求めた美しい女性たちの姿をみます。

ジャン=バティスト・グルーズ《恋文》
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《肖像》初公開コレクション
エドゥワール・マネ《黒い帽子のマルタン夫人》
パブロ・ピカソ《オルガ・ピカソの像》ほか

フィンセント・ファン・ゴッホ《石膏トルソ(女)》
フィンセント・ファン・ゴッホ《石膏トルソ(女)》1887~88

4コレクションの旅-貸出

各地で行なわれている展覧会。当館からもコレクションを貸し出すことがたびたびあります。この30年の間にも多くのコレクションが小牧の地を離れ、日本各地だけでなくフランスやアメリカなど世界にも旅をしました。美術作品の旅とはどのようなものでしょうか?

ジェームズ・アンソール《仮面の中の自画像》
フィンセント・ファン・ゴッホ《石膏トルソ(女)》

5子どもたち

コンスタンティン・ブランクーシ《スタンディング・ボーイ》
エゴン・シーレ《緑の袖の子ども(アントン・ペシュカ・ジュニア)》
岸田劉生《麗子坐像》前期)《笑ふ麗子》後期)ほか

6日本画壇-東と西

横山大観《海に因む十題・黒潮》前期)
上村松園《新秋》前期)
前田青邨《出陣》後期)
村上華岳《聖蓮華》後期)ほか

東山魁夷《雲立つ嶺》
東山魁夷《雲立つ嶺》1976

7 四季を描く

日本の美しさを表すのに、四季は大切なテーマです。ここでは、コレクションが形成された昭和後期を代表する四人の日本画家(山本丘人、東山魁夷、加山又造、吉田善彦)が四季を描きとめた作品を選びました。それらにはわが国ならではの自然の美しさや季節感が見出せます。

東山魁夷《雲立つ嶺》
加山又造《音》ほか

8近代工芸

板谷波山《彩磁草花文水差》
富本憲吉《白磁瓢形大壺》
荒川豊蔵《志野茶碗 銘暁雲》
黒田辰秋《螺鈿黒漆大名縞手筥》ほか

岡鹿之助《森の館》
岡鹿之助《森の館》1973

9日本の油画

藤島武二《西洋婦人像》
岡鹿之助《森の館》
小磯良平《競馬場にて》ほか

10梅原と安井

梅原龍三郎《浅間山》
安井曽太郎《卓上静物》ほか

熊谷守一《斑猫》
熊谷守一《斑猫》1962

11熊谷守一

《斑猫》
《上向の裸》
《蔵王》ほか

フィンセント・ファン・ゴッホ《一日の終わり(ミレーによる)》
フィンセント・ファン・ゴッホ
《一日の終り(ミレーによる)》1889~90

12印象派

クロード・モネ《チャリング・クロス橋》
フィンセント・ファン・ゴッホ《一日の終り(ミレーによる)》
ポール・セザンヌ《麦藁帽子をかぶった子供》ほか

アンドレ・ドラン《ビリヤード》
アンドレ・ドラン《ビリヤード》1913~14

1320世紀の美術革新

20世紀初頭、フランスの美術界では二つの大きな美術革新がありました。フォーヴィスム(野獣派)とキュビスム(立体派)です。色彩や形態に自由な表現をもたらし、マティスやピカソ、ブラックをはじめ多くの画家たちがそれらをもとに独自のスタイルを展開していきました。

パブロ・ピカソ《静物=ローソク・パレットと牡牛の頭》
ジョルジュ・ブラック《青いテーブルクロス》
アンリ・マティス《コリウール風景》初公開コレクション
アンドレ・ドラン《ビリヤード》ほか

14画材の美

ギュスターヴ・モロー《サロメの舞踏》前期)
マルク・シャガール《夏=収穫と落穂拾い》後期)ほか

ジョルジオ・モランディ《静物》
ジョルジオ・モランディ《静物》1953

15語る静物

ジョルジオ・モランディ《静物》
ベン・ニコルソン《1948.5.19(屋上=セント・アイヴス)》
ニコラ・ド・スタール《黄色い背景の静物》

メナード美術館 初公開コレクション

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《肖像》

制作年:1869
形質:紙、パステル サイズ:51.4×43.5cm

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《肖像》

アンリ・マティス
《コリウール風景》

制作年:1905~06頃
形質:板、油彩 サイズ:40.5×32.0cm

1905年の夏、マティスは南仏の漁港コリウールに滞在し、それまでの新印象主義の理知的な制作の抑制からの脱却を試みます。この、たった2年という短い期間で終わりを告げるフォーヴィスム期に制作された本作。生き生きとした色彩と筆致は、コリウールの陽光の下、激しく揺れ動くマティスの心の動きを見るものに伝えます。

アンリ・マティス《コリウール風景》

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※ 展示内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。

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