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現代イタリアの彫刻家、マリーニがライフワークとして追求し続けたのが〈馬と騎手〉のテーマである。
もともとヨーロッパでは都市の広場などに騎馬像を置く伝統があり、現在でも多くの街で見られる。英雄を称え街の安全を願う騎馬像を、マリーニは戦争の空しさや現代人の不安の象徴という新たな解釈のもとで創り上げた。
《馬と騎手(街の守護神)》はマリーニが手がけた木彫のなかでも、簡潔で安定感のある形体に、温かみのある木の質感が調和した傑作。戦後まもなくのこの作品には、敗戦で荒廃した故国イタリアの復興を願う気持ちが込められている。表面には、形体と関わりなく自由に線や形を描いたり刻んだりするマリーニ独特の表現がみられる。 |
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